高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニスト。9歳より演奏活動を開始。2005年カーネギー・ホールで、翌2006年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビューを行い、大成功を収めた。

これまでにドミトリエフ、デュトワ、小澤、大植、ノリントン、オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響等と共演。2010年ザルツブルク音楽祭で、ポゴレリッチの代役としてヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博した。2012年4~5月、紀尾井シンフォニエッタ(指揮:T.フィッシャー)の米国ツアーに、10月~11月にはハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルクの日本ツアーに参加。2013年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管と共演し、ウィーン・デビュー。そしてロンドンのウィグモア・ホールでリサイタルを行い、ロンドン・デビューを果たした。2010年より2015年3月まで、東京、大阪でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を行った。さらに現在はソロだけでなく室内楽と歌曲伴奏を含むベートーヴェンのすべてのピアノ付作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。

録音は、最新盤「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第5巻『極限』」、小澤征爾指揮/水戸室内管との「メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番他」を含む15枚のCDをソニーよりリリースしている。

第13回新日鉄音楽賞、04年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。14年 第64回芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞受賞。